「GV-MVP/XZ3」搭載PCで録画したタイトルがRecboxへDTCP-IPダビングできない。



2015-08-05

現象:「GV-MVP/XZ3」搭載PCで録画したタイトルがRecboxへDTCP-IPダビングできない。

mAgicガイド GT → 録画済番組 → タイトルを選択して右クリックからDTCP-IPダビング → IE8で「http://127.0.0.1:59367/dms/doc/transfer_tool/transfer_tool_dt.html」が表示されるも、WEBページエラー。

「このWEBページのエラーにより、正しく機能しない場合があります。」

→エラーの詳細

「'length'は、Nullまたはオブジェクトではありません。main_dt.js ライン30 コード0 文字3

http://127.0.0.1:59367/dms/doc/transfer_tool/assets/js/main_dt.js」」

解決法:1.不要なタイトルを削除し、全体の録画数を減らす。
    2.録画タイトルの名前の中に改行や一部記号が入っている場合、それを取り除く。
    3.タイトル名の先頭に記号を持ってこない。タイトル名中にローマ数字、特殊記号は使わない。


詳細;

7/5までは同一環境で問題なくRecboxへDTCP-IPダビング(以下LANダビング)できていたが、7/12以降、何度試しても上記のエラーでダビングできない。その間、ソフトの出し入れは全くない。

尚、録画・再生・DiXiM Media Server 3 でのネット配信は問題なく機能している。また、BDへのダビングも出来ている。

ハード・ソフト環境;

M/B ASRock G41MH/USB3 R2.0
CPU Pentium Dual-Core E6500
MEM CFD W3U1333Q-1GBx2枚
HDD Samsung HD103SI

ルータ IO P-BBRL + Planex MZK-W300NH3 + 5ポート100/10Baseハブ
Recbox HVL-AV2台 + ファミリーマックス VDR-NAS-1TB + HVT-BCT300L

OS XP Pro SP3 32bit IE8 (アップデートは2014年5月の最終版まで適用済)
mAgicマネージャ GT
mAgicガイド GT
mAgicTV GT
DiXiM Media Server 3 for mAgicTV 全てCDからインストール・アンインストールした後、最新版をインストール。

※ 録画専用ローカルマシンなので、アンチウィルス・ファイアウォールソフト、EMETなど一切インストールされていない。

LANアダプタはオンボード1つ。GV-MVP/XZ3は2つを前後のUSB2.0端子にそれぞれ接続。


LAN構成;

NP-BBRL(LAN側AP)配下 録画PC、MZK-W300NH3(WAN側AP=認証時のみ接続)、HVT-BCT300L、ハブ
ハブ配下 Recbox HVL-AV2台 + ファミリーマックス VDR-NAS-1TB(計3台)
各機器は固定IPアドレスを指定。すべて有線LAN(Cat.5e以上のケーブル)。
NetBIOS over TCP/IP は規定値、フィルタリング オフ 全て同一ワークグループ名(RecboxはMagicalFinderのIP設定で指定)


注記事項;

「mAgicTV GT ヘルプ」→「困ったときには」→「エクスポート時のトラブル」はすべて確認。

・B-CASカードをデバイスにセットしていないため → している。
・DTCP-IPサーバーへのダビング(コピー/ムーブ)ができない状態だったため → Recboxは稼動中かつアクセス許可。
・ファイアウォールの設定 → すべてポート開放。ウィンドウズファイアウォール自体を無効。
・Windowsのデータ実行防止(DEP)が稼働したため → 「重要なウィンドウズプログラム」のみ有効。オンの場合、dms_sync_svc TRArcProtectを許可。
・DiXiM Media Server 3 for mAgicTV も認証済。


これまでの対応;

0. IE8の「リセット」その後、信頼サイトに当該機器全てと127.0.0.1を指定。セキュリティレベル低。
1. DiXiM Media Server 3 for mAgicTVをアンインストール → 再起動 → インストール → 再起動。
2. 更にmAgicTV GT および ドライバをアンインストール → 再起動 → インストール → 再起動。
3. OSのリカバリ(録画情報バックアップツール利用)→ CD-ROMからインストール → 再起動 → アンインストール → 再起動 → 最新版 インストール → 再起動。(各ソフト毎に再起動)
4. Firefox39.0 Slepnir2.9.17、Opera12.17 をデフォルトブラウザとして試行。
5. 別アカウント(アルファベットのみ)を作成して、そこからLANダビング。
6. HDD、SATA・USBケーブルの交換。


いずれも効果なし。

1. DiXiM Media Server 3 for mAgicTVの再インストール後、タイトルを1つだけダビングする分には成功するも、複数選択でLANダビングしようとすると上記エラー。以後はタイトル1つだけでもエラー。DiXiM Media Server 3 for mAgicTVの再インストール直後はタイトルを1つだけ選択してダビングすると成功するものの直ぐにエラーがでるようになる。

因みに、別のウィンドウズ7マシンでも「GV-MVP/XZ3」を利用しているが、そちらは全く問題なくLANダイビング可能。
main_dt.js のスクリプト記述は全く同じで、エラーが出るライン30「if (!items.length) return;」も同じ。

また、マクセル「VDR-R2000」やウィン7マシン上の「I-O DATA iVDR-S Media Server(RHDM-US/EXにカセットHDDをセット)」からRecboxへのLANダビングは問題なく可能なのでRecbox側の問題ではない。


したがって、IE8のjavascriptエラーが問題。ただ、7/5までは全く同じ環境で問題なくダビングできていたので、何が原因か推測できない。
3. OSのリカバリで半年ほど前の安定環境に戻しても復旧できないので、何が変わったのか不明。


main_dt.js のライン30「if (!items.length) return;」を抜くと、Recboxの選択画面は現れるものの「選択された0個のコンテンツを、以下の場所に転送します。」と表示され、全くダビングできない。元の記述のままだと、上記エラー「'length'は、Nullまたはオブジェクトではありません。」

ただ、DiXiM Media Server 3の再インストール直後はLANダビング成功するので、javascriptの記述内容に問題がある訳ではなさそう。
WSHはXPでは5.7が入っており、それを7の5.8に置き換えてもエラー。
IE8-WindowsXP-x86-JPNを利用してIEを修復するもエラー発生。


IE8の「互換表示」設定はオンとオフ両方で試行。

IE8の「インターネットオプション」→「セキュリティ」→「信頼済みサイト」に、127.0.0.1、およびRecboxの固定IPアドレスを登録。レベルのカスタマイズは低で、さらに全てを受け入れる設定。スクリプト設定も「有効」。

クッキー全て受け入れ、ポップアップブロック無効

「詳細設定」→「ブラウズ」「スクリプトごとのエラーを表示する」オフ「スクリプトのデバッグを使用しない」オン。

ウィンドウズファイアウォール自体を無効。



ここで既存の録画データを諦め、アダプタを初期化することにした。
というか、これだけが最後に残された方法であり、これでだめなら諦めて録画環境を変更するしかない。

以下の手順(次節)で復旧を目指したが、別フォルダに移動してあった録画ファイル(X:\mAgicTVDフォルダから外せば、mAgicガイド GTの録画済番組欄に表示されないので当面使わないデータを移してあった)をエクスプローラ上から一括削除、要らないファイルはmAgicガイド GT上で一括削除して、重要な番組データを1つずつLANダビング(そう1つずつなら規定どおり可能であった)してタイトル数を50まで減らした。

そこでふと、複数一括ダビングに再度挑戦してみたところ、これまでの苦労が嘘のように、問題なくダビングできた。
ここまで来たら、初期化することには変わりないが、ちょっと考えてみた。

ログが複数箇所にあるのは周知だが、データを移動したことでログ間の整合性が取れておらず、ダビング時にアダプタ上のデータを照合する際に不具合が生じていたのかと。

管理すべきデータが50程度まで減ったことで整合性チェックも成功するようになったのかもしれない。
あるいは、アダプタ上のデータが一部壊れていた、など。

FMDIフォルダ配下の「GroupManageN.xgm」ファイルもデータを移動したことで整合しない可能性があり、これが一番怪しいと思う。

もう一件、影響していた可能性のある要件がある。

タイトル名に「」「」「」と三つ括弧を含む番組が一つあり、それだけは1件だけのダビングさえできず「このWEBページのエラーにより、正しく機能しない場合があります。」となって一旦「dms_sync_svc」サービスを停止、再起動させてもエラーの繰り返しになった。

このタイトルを削除した後で、複数一括ダビングが正常化したこともあり、これが明確な原因とは断定できないが、一つの避けるべき要件として記しておく。

注; その後「」が複数あるタイトルでもダビングできる事例があり、これとは別の事例で「タイトル名中に改行が入っている」ものがダビングできないことに気付いた。タイトル名の先頭に記号が来る場合も不安定で、場合によってはタイトル自体が消失することもあった。


あと、管理可能タイトル数は10.000までとされているが、過去にも1.000ファイルほど録画したところで突然再生もダビングもできなくなったことがあり、そのときもアダプタの初期化とソフトの再インストールで復旧した。

B-CAS、アダプタ、USBポート、LAN(MACアドレス)などマシンのハード構成情報が少しでも変化したり壊れるとトラブルになるので、そういう意味では、汎用PCを使う以上起こり得る事態として対処するしかない。


初期化による復旧

1. 現在の環境にて、必要な録画データをBDやRecboxにエクスポート。その後、全ての録画タイトルを削除。次いで「初期化ツール」で各アダプタを初期化。アダプタ取り外し。

2. OSをリカバリ。(可能なら、当該パーティションをクイックフォーマット・cipher /w:x:(xは当該ドライブレター・別OSから操作) した上でクリーンインストールしたデータを復元)。

3. 付属CD-ROMからドライバ・mAgicTV GTをインストール、再起動、それぞれアンインストール再起動 → 最新版のドライバインストール 再起動 mAgicTV GTインストール 再起動 更新 再起動。

4. アダプタをUSB接続して、ドライバインストール 初期設定(チャンネルスキャン・各種設定)。

5. 「初期化ツール」で各アダプタを再度初期化。可能なら再度チャンネルスキャン。

6. 数タイトル地デジ番組を録画。(ネット認証には録画番組とアダプタの接続が必要)
7. DiXiM Media Server 3 for mAgicTVインストール 再起動 ネット認証。
8. LANダビング動作確認。

※ ここまで操作した上でOSバックアップを取っておくと再度のトラブル時に便利。


以後の注意事項;

・タイトルは別フォルダに移さない。

・トラブル発生時にすぐアダプタを初期化できるよう、重要な録画タイトルはBDやRecboxなどにこまめにエクスポートしておく。

・タイトル名の先頭に記号を持ってこない。ローマ数字、特殊記号は使わない。

・タイトル名中に改行がないようにする。

・録画情報バックアップツールを使うだけでなく、以下のフォルダもバックアップし、環境移行の際はリカバリ(上書きコピー)した上でリストアツールを使い、さらに各種設定を再度行う。(移行後特に問題がない場合、初期化せずにそのまま運用。)


XP環境;

C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Corel\
C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\I-O DATA\
C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\DigiOn\
C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\InterVideo\

C:\Documents and Settings\ユーザーフォルダ\Application Data\I-O DATA\
C:\Documents and Settings\ユーザーフォルダ\Local Settings\Application Data\I-O DATA\

隠しフォルダになっているので「フォルダオプション」で全てのファイルを表示する設定に変更。




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