ASUSノートパソコン・K55DR内蔵HDDから小容量SSDへのクローン
2016-02-29
内蔵HDDがへたったのか、ソフトを入れすぎなのか、最近、 ASUS のノートパソコンK55DRの起動時間が4分程かかるようになりました。そこで、SSDへ換装しようとするわけですが、元HDDの容量が500GBで、Cドライブが180GBあまり、換装先SSDは120GB。必然的にサイズ縮小した上で換装する必要があります。以下、その経過です。
なお、SSDにクリーンインストールしようとするなら、K55の初回起動時に作成した(はずの)「リカバリーDVD」を使えば、シングルパーティションを選択してリカバリできます。ただ、これだと既存の環境を復元するのに、多数のソフトのインストール、ウィンドウズアップデート(何回も再起動)、メールソフトやネットの再設定、その他膨大な作業が発生し、数日かかることもありえます。
また、SSDを240GBのものにすれば、そのままクローンして、Cドライブのパーティション拡張するだけで簡単ですが、ここではデスクトップで使わなくなった少し前のSSD(Intel SSDSC2CT120A3K5)を有効活用するために「縮小」という選択になりました。
拡張する対応策については、とくみつ録。: SSD換装記 〜Windows7のバックアップと復元機能を使い、Windows環境を 旧SSD(128GB) → 新SSD(512GB) へそっくりそのまま移行する方法など参照。
概要;
0. 作業用の2.5インチHDDを用意し、現環境で設定を初期化(例:ユーザーフォルダの場所をCドライブに戻す)する。
1. K55DR(Win7)を起動させた状態で、クローン先HDD(作業用HDD)をUSB外付ケースに入れて接続し、EaseUS Todo Backup で最初の2つのパーティション(EFIシステムパーティションとCドライブ)をクローンする。あるいはHDDデュプリケーターでオリジナルHDDから作業用HDDへクローンする。
2. 「コンピュータの管理」⇒ 「ディスクの管理」にて当該クローン先HDDを選択し、換装予定SSDのサイズに収まるようにパーティションサイズを縮小(または拡大)する。あるいはクローン済み作業用HDDを組み込んだK55DRを起動させ、「EaseUS Partition Master」を使ってCドライブを縮小する。
3. オリジナルに替えてクローン先HDD(作業用HDD)をK55DRに組み込み、起動および動作確認をして、その後、換装先SSDにクローンする。
4. 換装先SSDをK55DRに組み込み、OSの起動および動作確認する。
0.事前準備(後で手間を省くためには、ココ大事)
K55DR は初期状態で、CおよびDドライブの2パーティションに区切られている。
このため、仮想メモリをDドライブやRAMディスクドライブに置いていたり、ユーザーフォルダ(マイドキュメントやピクチャなど)の実体(場所)をDドライブに指定している場合、換装後のSSDをシングルパーティションとするならば、事前にすべてCドライブに戻しておく。
戻すと言っても実データは戻す必要はなく、場所の設定だけをデフォルトに戻すだけでよい。というか実データを戻すとCドライブが増量するのでそれは避ける方が望ましい。
例えば「ユーザー」フォルダ内の「マイ ドキュメント」のプロパティにて「場所」タブを開き、「標準に戻す」 ⇒ 適用⇒フォルダを作る ⇒ 元の場所のすべてのファイルを、新しい場所に移動しますか? で「いいえ」 ⇒ 「適用」。
メールフォルダなどもDドライブに指定しているなら、Cドライブのユーザーフォルダ内に「メール」フォルダを作って保存先指定を変更しておく。
※仮想メモリとは、メモリ内容を一時的にハードディスク上に書き込み、実装メモリの空き容量を一時的に増やすためのファイル。HDD上に指定できる。DドライブやRAMディスク上に指定している場合、これらを無効にし、Cドライブ上に「システム管理サイズ」指定して「設定」ボタンを押し、一旦パソコンを再起動させる。
※ SSDの耐久性を上げるためにはシングルパーティションとしておく方がよいのでCドライブだけのシステムとする前提であり、そこを気にせずSSDも分割するなら設定を変えなくてもいいかもしれない。
また、すんなり起動しない場合に備えて「システム修復ディスク」を作成しておく。
システム修復ディスクは以前に作ったものがあっても、直近の環境下で再度作成しておいた方がよい。が、以前作ったものも破棄せず、用意しておく方がいい。どちらかで起動しない場合もありうるので。
Tech TIPS:Windows 7のシステム修復ディスクを作成する - @IT
初回起動時に「リカバリーディスク」(※これは「システム修復ディスク」とは異なり、OSの初期データが入ったもの)を作成してあるならいいが、もし作成していないなら「AI Recovery」を起動させて「リカバリーディスク」を作成しておく。
もし、「システム修復ディスク」がうまく作成できない場合は、以下のサイトからウィンドウズ7のインストールメディア(DVD/USB)がダウンロードできるので、4GB以上の空きのあるブランクメディアを用意して作成できる。
Windows 7 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロード
できれば、メール、アドレス帳、ブックマーク、その他ファイルを別ドライブにバックアップしておく。この際、Cドライブのサイズが換装先SSDの容量に収まるように、不要なファイルを削除しておく。
当方はCドライブに実データを置いてなかったので、CCleanerとローカルディスク(C)のプロパティ ⇒ ディスクのクリーンアップ ⇒ システムファイルのクリーンアップ を実行して容量を35GB程度まで削減した。
1. オリジナルHDDから作業用HDDへシステム領域をクローンする。
1-1. クローン先HDDをUSB3.0外付ケースに入れて接続し、ディスクの管理からGPT形式で初期化する。
クローン先HDD(作業用HDD)として今回は手持ちの「東芝 MQ01ABD100(1TB AFT)」および「東芝 MK3265GSX」を使用した。
EaseUS Todo Backupで操作してみると分かるが、オリジナルを全パーティション選択で直接120GBのSSDにクローンしようとすると「容量不足です」となって操作できない。
この場合、オリジナルのDドライブを削除し、Cドライブを縮小すれば小容量SSDに直接クローンできるかもしれない。
データを別にバックアップし、かつ、SSDさえ起動できればオリジナルは不要というならそれでもいいが、やはり既存環境を残しながら安全に作業ができるメリットを重視し作業用HDDを使う方がいいだろう。容量的には320GB以上あれば、容量の比率を保ちながら完全クローンが可能。(ただし、実データが作業用HDDの容量に収まる必要はある)
以前のバージョンのEaseUS Todo Backupでは、初期化しない状態で操作できていたはずだが、9.0ではGPTで初期化されてないと認識されなかった。ここでパーティションを切る必要はない。
最初、[CT-25-ERP] 時限消去&暗号化HDDケースJIGENにHDDを入れてみたが、やはり普通のHDDケースとは違って暗号化ソフト用ドライブを自動生成するのでクローンには使えなかった。
そこで、 玄人志向 KURO-BAKI/HDD/U3に「MK3265GSX」をセットしてUSB3.0接続でクローンを実施した。
1-2.EaseUS Todo Backup 9.0 をインストールし、オリジナルHDDから作業用HDDへクローンする。
EaseUS Todo Backup 9.0を起動させ、クローンボタンを押す。以前のバージョンのEaseUSでは、個別にパーティションを複数選択して部分クローンできていたが、今回はできないようなので、一旦オリジナル側HDDを物理ドライブ単位で全選択し、最初の2つのパーティション(EFIとCドライブ)をクローンする。
リカバリーディスクを事前に作成してあるなら「リカバリ領域(RECOVERY)」パーティションも不要。
ディスクパーティションクローン1
ターゲットドライブは換装先HDDを全選択してクローン。EaseUS Todo Backupのクローン先は「MK3265GSX」
ディスクパーティションクローン2
確認画面でパーティションサイズは操作できなかったが、中身のファイルサイズがクローン先HDDの容量に収まる限り、適当な比率でクローンされる。
今回はOSのドライブは73GBほどになったので、後で「ディスクの管理」にて「111GBまで拡大」することになった。
最後に実行ボタンをクリックしてクローン開始だが、起動に必要なのは最初の2つだけ(厳密にはGPTテーブルを含め、計3つ)なので、OSドライブまでクローン完了したら、そこでキャンセルボタンを押す。
なお、「MK3265GSX」(非AFT)でもSSD化には成功し、Win7の起動およびウィンドウズアップデート、システム復元など通常利用は問題なかったが、後に「システムイメージの作成」「ファイルのバックアップ」ができないことが判明したため、「東芝 MQ01ABD100(1TB AFT)」を作業用HDDとして再度SSD化に挑戦した。
この事例の問題点は非AFTのHDDを使ったことであり、320GBのHDDでもAFTならば問題ないはず。
1-3. HDDデュプリケーター【LHR-2BDPU3】を使用して、オリジナルHDDから作業用HDDへクローンし、パーティション操作する。
非AFTでトラブルが発生したので、今度は大容量HDD「東芝 MQ01ABD100(1TB AFT)」を使って、オリジナル側の全データをHDDデュプリケーターでクローンし、それを操作した。
上記、「EaseUS Todo Backupを使ったクローン」でも、作業用HDDが500GB超であれば結果は同じである。
1-3-1. HDDデュプリケーター【LHR-2BDPU3】を使用して、オリジナルHDDから作業用HDDへクローンする。
手前側のベイ(スロット)1に、K55DR本体から取り出したオリジナルHDDをセットし、奥のベイ(スロット)2に「東芝 MQ01ABD100(1TB AFT)」をセットして、ボタンを数秒以上長押しするとクローンが始まる。
決してベイを間違わないようにする。所要1時間40分程度。
1-3-2. EaseUS Partition Master を使用して、作業用HDDのCドライブを110GB未満に縮小する。
クローン済みの作業用HDDをK55DR本体に組み込み、ウィン7を起動させ、その上で「EaseUS Partition Master」を使ってCドライブを操作して110GB未満に縮小する。
なお、ウィンドウズの「コンピュータの管理」⇒「ディスクの管理」にてCドライブを縮小することもできるが、データがドライブ後方に存在しており、デフラグを掛けても110GB(つまり減少サイズが74GB)以内にデータをまとめることができない場合もあるので、こちらのソフトを使う方が早い。
パーティション縮小1
組み込んだばかりの状態。先頭から500GBまでは全くオリジナルと同じで、後方に465GBの空きがある。
パーティション縮小2
Cドライブ(186GB)とDドライブ(254GB)の間の間仕切りにマウスポインタを当てると縦のバー状態表示となり、そのバー(仕切り)を左側方向へドラッグするとCドライブの領域が縮小できる。
今回は108GBとし、SSDの容量以下になるようにしてある。ここではやや少なめに設定して確実にSSDに収まるようにしておき、後にSSD上で最大容量まで拡張する。
パーティション縮小3
最後に変更を適用して、PCを再起動させる。
パーティション縮小4
再起動後、パーティションサイズの変更が実施される。所要5分ほど。
2. 「コンピュータの管理」⇒ 「ディスクの管理」にて当該コピー先HDDを選択して、換装予定SSDのサイズに収まるようにCドライブのパーティションサイズを拡大(または縮小)する。
※「東芝 MQ01ABD100(1TB AFT)」を使った場合、パーティションサイズ縮小)は上記操作(1-3-2.)で完了している。以下は320GBのHDDを使った場合の話。
当該SSDが120GBの場合、ウィンドウズ上では111GBと表示される。このため、これより1-2GB程度少なくなるように、1GB=1024MBで計算してMB単位の数字を入れる。
「コンピュータの管理」⇒ 「ディスクの管理」で当該HDDのOSドライブ(おそらくEかFあたりのドライブレター)上で右クリックして拡大する。
計算ミスをして111GBを超過してしまった場合は、縮小する。この際、「サービス」⇒「Disk Defragmenter」が有効になっている必要がある。
ディスク管理のボリュームの縮小「指定されたサービスは無効であるか、または有効なデバイスが関連付けられていないため - マイクロソフト コミュニティ
パーティションサイズを拡大1
パーティションサイズを拡大2
※ なお、ウィンドウズに付属のツールを使ったパーティションサイズの変更については、[FAQ番号:027519]Cドライブのサイズを変更(拡張/縮小)する方法(Windows 7 / Windows 8 / Windows 8.1)|FAQ Search|エプソンダイレクト、などを参照。
3. オリジナルに替えてコピー先の換装HDDをK55DRに組み込み、起動および動作確認をして、その後、換装先SSDにクローンする。
3-1. 作業用に大容量HDD(AFT)」を使った場合、クローン後、Dドライブを削除した上でSSDにクローンする。
「東芝 MQ01ABD100(1TB AFT)」を使った場合。クローン後の作業用HDDをK55DR本体に組み込み、Win7を起動させ、「コンピュータの管理」⇒ 「ディスクの管理」にて「D(データ)ドライブ」を削除し、残ったパーティション(EFI、C(OS)、Recovery)をEaseUS Todo Backupを使ってSSDにクローンする。
作業用HDDからSSDへクローン1
ソースとして、Dドライブを削除した残り全領域を選択する。
作業用HDDからSSDへクローン2
ターゲットとしてGPTで初期化したSSD(USB接続)を選択する。セクタバイセクタを選択する。
作業用HDDからSSDへクローン3
確認画面。Cドライブは適当な比率で縮小される。
作業用HDDからSSDへクローン4
およそ30分ほどでクローン完了。
SSDのOSドライブ拡張1
「ディスクの管理」にて、SSDへのクローン完了直後。ディスク2が換装先SSD。
SSDのOSドライブ拡張2
そこから「回復パーティション(Recovery領域)」を削除する。
SSDのOSドライブ拡張3
最後にOS領域をSSDの容量一杯まで拡大する。なお、このSSDのシステムイメージデータを更に別のSSD(同容量)へ移行したい場合は最後1GBほど余らせておく(空き領域にしておく)といい。
その後、ここでクローンしたSSDをK55DR本体へ組み込んで起動させてみる。
素直に起動すればよいが、InvalidDiskなどと表示されて起動できない場合「スタートアップ修復」する。
コマンドプロンプトからWindowsを復旧する4つの方法 (Vista/7/8/8.1) ※このサイトはFirefoxでセキュリティアドオンを入れている場合見れないので、IEで開きます。
3-2. 起動しない場合は「システム修復ディスク」で起動させて自動修復。自動修復できない場合は、コマンドラインでシステムの整合性チェック
1. コマンド・・・「sfc /scannow」
2. コマンド・・・「CHKDDSK /C: /F」「CHKDDSK /C: /R」
3. コマンド・・・「bootrec /fixmbr」「bootrec /RebuildBcd 」「bootrec /fixboot」3つともコマンドプロンプトで入力して実行してみる。
3-3. 0.事前準備を実施していない場合
事前準備を実施してないと、たとえOSが起動してログインできたとしても、「サーバーの実行に失敗しました」というエラー表示が出て、「コンピュータ」(エクスプローラ)が開けなくなる。
その場合、レジストリエディタにて修復する。
1. スタートメニューの空欄に「Regedit」と入力してレジストリエディタを起動させる。
2. HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders を開く。
3. 「Personal」の値を以下のように修正する。
C:\documents または C:\Personal または %USERPROFILE%\Documents または %USERPROFILE%\マイ ドキュメント (マイ と ドキュメントの間は半角スペース)
ネットで書かれているのは最初の3つ。当方はそれでもうまく行かなかったので、最後のカタカナ(これが元の指定名「マイ ドキュメント 」)としたら復旧した。同様に他のユーザーフォルダ(ピクチャー、ビデオ、ダウンロード、ミュージックも修正しておく。
質問!ITmedia - Win7のサブHDD交換後エクスプローラー起動不能
Win7のサブHDD交換後エクスプローラー起動不能 - ドライブ・ストレージ | 【OKWAVE】
Windows7 - src's wiki
因みに、Windows 7 のユーザーフォルダ(User Shell Folders)の初期値も参照されたい。
あと、仮想メモリの場所もCドライブのみに変更し、メールフォルダなどすべてCドライブ上に来るように変更。環境変数なども確認。さらにウィンドウズアップデートも動作するか確認。
「システムの復元」を有効にしていた場合でも、物理的に別のドライブ(HDD・SSD)にクローンすると、それは消えている場合がある。なので、一旦「復元ポイント」を削除して、復元を無効にし、再度復元を有効にした上で、手動で復元ポイントを作成する。
その作成した「復元ポイント」から実際に復元できることを確認すると後々安心できる。
3-4. 作業用HDDのデータを換装先SSDにクローンする
以下は320GBのHDDを使った場合の話。
これは別のデスクトップPCでもいいし、K55DRでもいいので、作業用HDD(これまでクローンしたもの)と換装先SSDをSATA(またはUSB)接続して、EaseUS Todo Backup でクローンする。単純なディスククローンでOKな筈。
換装先SSDへのクローン1
ソース(クローン元)として動作確認した作業用HDDを物理ドライブ単位で選択する。
換装先SSDへのクローン2
ターゲット(クローン先)として、初期化済みのSSDを選択する。その際、SSDはソース側と同じくGPTで初期化しておく。なので、XPでなくVista以降のWin7/8/8.1/10で初期化する方がアラインメント問題を回避できる。
そして「セクタバイセクタクローン」を選択する。SSDに最適化を選択すると、もとのHDDによってうまく行かない場合もある。
換装先SSDへのクローン3
確認画面で問題なければ実行。
換装先SSDへのクローン4
大体、40分ほどで作業が完了。
換装先SSDへのクローン5
換装先SSDへのクローン6
クローン完了後、スキャンディスクを促されるので、素直に実行する。
ここで、「コンピュータの管理」⇒ 「ディスクの管理」にて当該コピー先SSDのOSドライブ(上記の例ではA)を選択して、容量一杯になるようにパーティションの拡張を実施しておく。
4. 換装先SSDを起動および動作確認する。
最後にクローン先SSDをK55DRに組み込み、起動させる。
ドライブレターとかGPTテーブルの問題とかで起動しない場合、「3-2. 起動しない場合は「システム修復ディスク」で起動させて自動修復。自動修復できない場合は、コマンドラインでシステムの整合性チェック」を再度実施する。
CD/DVDから「システム修復ディスク」で起動させて以下の操作を実施。
1. コマンド・・・「sfc /scannow」
2. コマンド・・・「CHKDDSK /C:」
3. コマンド・・・「bootrec /fixmbr」「bootrec /RebuildBcd 」「bootrec /fixboot」3つともコマンドプロンプトで入力して実行してみる。
無事、SSDへの換装が完了。復元ポイントは消滅していたので、一旦削除ボタンを押して無効化、再度有効にして、手動で作成しました。
また、ウィンドウズアップデート、復元ポイントからの復元実験など確認し、1週間ほど不具合がないか動作させてみました。
それが完了したので、元の500GBHDDは別用途へ転用できる状態になりました。ですが、暫くはそのままにしておき、データドライブとして外付けで利用しています。Cドライブはそのままなので何かトラブルがあった際にすぐ使える状態です。
動画やデジカメ画像など大きなファイルは外付HDDにおいて利用し、通常はOS・ソフト・およびワード文書など容量を取らないものだけ置いて利用するようにしました。
一応、「Intel SSD Toolbox - v3.3.3」をインストールして毎週Trim実施設定しておきました。
起動に掛かる時間(起動ボタンを押してマウスが操作できるまで)は40秒を切るようになりました。BIOS(UEFI)を抜けるのに10秒、ウィンドウズアニメが10秒、「しばらくお待ちください」画面が10秒、「ようこそ」画面に入って起動完了までが10秒という感じです。ウィン7なのでこんなものでしょう。
あと、これまで接続確立にしばしば失敗していた無線LANが確実にすぐ接続できるようになりました、デバイスドライバの読み込みが格段に速くなったことが好結果をもたらしたようです。
CrystalDiskMarkは以下の通りです。
CrystalDiskMark
起動、再起動がここまで早くなるとソフトやウィンドウズアップデートの更新が気楽にできるようになりました。
問題だったシステムイメージの作成および復元について
非AFTで失敗していたシステムイメージの作成。AFT-HDDで作業した結果、問題なく動作しました。
※ K55DR本体左側のUSB3.0ポートはイメージ作成の際は「外付けHDD」や「DVD/BD外付けドライブ」へ保存可能ですが、復元の際は右側のUSB2.0ポートを利用します。
ウィンドウズ7の「システム修復ディスク」や「インストールディスク」では、ブート時にUSB3.0ドライバを介してUSB機器を利用できないようで、USB3.0ポートに繋いだ機器は認識されないからです。
一応、外付けHDDおよびBD-REメディアに「システムイメージ」を作成・保存しました。USB2.0ポートにドライブをUSB接続するとマウスが使えないのでタッチバッドでマウス機能を利用できるようにBIOS(UEFI)画面で設定変更しておきます。
「システム修復ディスク」から起動して復元できることを確認しました。でもUSB2.0なので遅いです。BDだと3時間くらいです。
なお、一般的にシステムイメージが作成できない場合の対処法は、「"0x80070057" エラー メッセージが、Windows 7 でファイルをバックアップすると表示される」に書かれてます。
5.補足−SSDの初期化について−
以前デスクトップPCで使っていたSSD(Intel SSDSC2CT120A3K5)をK55DRに移行するに際して、以前のデータを復元できないよう初期化を試みました。
HDDとは異なり、cipher /w のようなゼロフィル・乱数上書きは必要なく、セキュアイレースをメインにTrimと暗号化ファイルの書き込み・消去を行いました。
5-1.既存のパーティションを削除して、DISKPART /Clean で初期化する。
インテルの専用ツール「Intel SSD Toolbox - v3.3.3」によれば、TrimにはNTFSでフォーマットされたパーティションが必要だが、セキュアイレースするにはパーティションが切られてない状態である必要がある。そのため、先ず既存のパーティションを削除して、DISKPART /Clean で初期化する。
はじめに、「コンピュータの管理」⇒ 「ディスクの管理」で当該SSDの「ドライブ番号」を調べておく。「ディスク 0」とか「ディスク 1」などのように表示されている。
XPならそのまま、Vista・7以降なら「管理者権限」で「コマンドプロンプト」を起動させ「DISKPART」と入力。
DISKPART SELECT DISK N(ここは先に調べた当該SSDの数字) と打ち込んで、SSDを選択状態にする。
例; DISKPART> select disk 1 ※ disk と 1(数字)の間は半角スペース…
すると「ディスク1が選択されました」と表示される。
ついで、DISKPART> Clean と入力してEnter。これでSSDパーティションテーブル初期化完了。
5-2.専用ツールまたは「TxBENCH」を使って「セキュアイレース」を実施する。
USB外付けケースに入れてもいいのでしょうが、確実を期してデスクトップPCのSATAポートに直接接続して「セキュアイレース」しました。
ただ、インテルの「Intel SSD Toolbox - v3.3.3」を使って実施しようとしても「Security Frozen」が解除できず(一旦、SSDから電源ケーブルを引き抜いて、すぐに元に戻して「セキュアイレース」)、「TxBENCH」を使ったら実施できました。
「TxBENCH」を起動させ、「Security Frozen」のチェックボックスが消灯しているの確認。次いで「Secure Erase(エンハンスモード)」にチェックを入れてセキュアイレース開始。2分ほどで完了。
5-3.再度、初期化してNTFSでクイックフォーマットして「TRIM」を実施する。
「TxBENCH」では再度フォーマットせずに、そのまま「TRIM」が実行できましたが、一応、NTFSフォーマット後にもう一度「TRIM」を実施しました。こちらも2分程度であっさりと終了。これでもいいようなのですが、確実を期して暗号化ファイルでSSD全域を埋めてみました。
5-4.VeraCryptのような暗号化ソフトを使い、SSDのディスク領域一杯に暗号化ファイルを作成する。
VeraCrypt - Home からソフトをダウンロードして、インストールし、日本語を選択。
次いで、「ボリューム」⇒ 「新規ボリュームの作成」⇒ 一番上の「暗号化されたファイルコンテナを作成」を選択。あとは、デフォルトを選択していって、SSDの容量目一杯になるように暗号化ファイルを作成していきます。
複数ファイルを作成することもできますので、まず大まかなサイズのファイルを作って、余った2MBくらいの容量は1024KBx1.94=1987KB、のようにKB単位のファイルで埋めます。
使い方の詳細は、VeraCrypt - k本的に無料ソフト・フリーソフトで確認できます。
パスワードは半角の大小英字・数字・記号で最大の64桁を設定。これは覚えたり、メモしないようにします。暗号化ファイルの中身は必要なく、120GBで30分弱くらいで作成できました。
5-5.再度初期化
そのまま、5-1の初期化を再度実施して、ノートPCのOSデータをクローンするばかりの状態にして完了です。