東芝 dynabook B45/A HDD→SSD換装


2017-04-02 このタイプの東芝ノートPCのSSD換装については、もう、下記のサイトだけ読めばいいのですが、既存の環境をクローンする仕方とHDDの取り外し方を付け加えて説明します。
東芝 Toshiba Satellite R35-M B35-R B45-A 共通 HDD→SSD換装(交換・外し方)ダイナブックをもっと楽しもう!|Enjoy dynaLab


当該機種のスペック

dynabook B45/A(Windows7(Windows 10 Pro ダウングレード)搭載、Celeron 3855U Officeなし) PB45ANAD4RDAD81



概要

準備するもの;500GB以上の(既存の内蔵HDDより大容量の)作業用HDD、USB3.0外付HDDケース、クローンソフト、(可能ならもう一台別のパソコン)


1. 既存の内蔵HDDの「予約領域+OS領域」のサイズを、換装したいSSDの容量未満にパーティション操作で縮小する。

2. 既存の内蔵HDDのデータを、クローンソフトを使って、作業用の500GB以上のHDDにクローンする。

3. 作業用HDDからSSDへクローンする。

4. SSD上のデータを予約領域+OS領域(先頭の2つのパーティション)だけ残して、後方の他のパーティションを削除し、余った領域を活用するためにCドライブを拡張する。

5. ノートPCの底面カバーを取り外して、内蔵HDDをSSDに換装し、SSDから起動させて動作確認。



当方が今回SSD換装したのは「dynabook B45 B45/A PB45ANAD4RDAD81」。以前使っていたASUSやMSI、HPなどのノートPCと違って、底面カバーを開けて換装するタイプ。以前の機種では底面の一部だけ開けて、そこにHDDとメモリが収納されていたので増設・換装は簡単でしたが、今回はプチ分解となり、ちょっと大変。

ここでは、SSD換装後に付属のウィンドウズ10リカバリディスクから新規クリーンインストールを実施するのではなく、HDDにある既存のウィンドウズ7x64をそのままクローンして直ぐに使えるようにする換装です。ですので、作業用HDDを使います。



1. 既存の内蔵HDDの「予約領域+OS領域」のサイズを、換装したいSSDの容量未満にパーティション操作で縮小する。

これは、ウィンドウズOSから可能。コンピュータの管理 ⇒ ディスクの管理 で、当該HDDのCドライブだけを操作する。予約領域+Cドライブのサイズが換装先SSDの容量より小さければこの工程は不要。

※ この「dynabook B45」で最初のセットアップの際に、パーティションを分割して、その内Cドライブのサイズを100GB(120GBのSSDに換装の場合)とか220GB(240GB SDD)に設定しておくと、換装の際は簡単になります。



2. 既存の内蔵HDDのデータを、クローンソフトを使って、作業用の500GB以上のHDDにクローンする。

ここでは、定番の「EaseUS Todo Backup Free」を使いました。入手先は、以下のサイトから。

EaseUS Todo Backup Free 公式サイト
「EaseUS Todo Backup」ドライブやパーティションを丸ごとイメージ化してバックアップできるソフト - 窓の杜ライブラリ


オリジナルから作業用HDDへのクローン1 オリジナルから作業用HDDへのクローン1

ソースとして「ディスク0」つまり、既存の内蔵HDDを指定します。チェックは「ハードディスク番号」と配下の「すべてのパーティション」に入ってなければなりません。HDDの先頭にMBRなど管理領域があるからです。


オリジナルから作業用HDDへのクローン2 オリジナルから作業用HDDへのクローン2

ターゲットとして作業用のHDD全体を指定します。ここでは、MBRで初期化しただけの(パーティションを切ってない状態の)2TBのHDDを使いました。「SSDに最適化」にチェックを入れます。AFTのHDDやSSDでアライメントが最適化されます。


オリジナルから作業用HDDへのクローン3 オリジナルから作業用HDDへのクローン3

設定が決まったら「実行ボタン」を押します。


オリジナルから作業用HDDへのクローン4 オリジナルから作業用HDDへのクローン4

ここではオリジナルのデータドライブ(D)もクローンしましたが、事前に中身のデータは別HDDに移し、Dドライブはクイックフォーマットして作業時間を短縮します。

ここで、オリジナルHDD側のDドライブを削除しておけば、作業用HDDが不要になりますが、安心して作業できるように作業用HDDを使い、何か失敗してもオリジナルHDDはいつでも使える状態にしておきます。


3. 作業用HDDからSSDへクローンする。

作業用HDDとSSDを同時にパソコンに接続する 作業用HDDとSSDを同時にパソコンに接続する


別のパソコンがあればそちらで作業した方が安全ですが、なければ、作業用HDDと換装先SSDをそれぞれUSB3.0のケースに入れて、本体に2つあるUSB3.0ポートに繋いで作業できます。今回当方では別パソコンで作業しました。図のディスク3が作業用HDD、ディスク4が換装先SSD。換装先SSDはMBRなどオリジナルと同じ方式で初期化だけしておきます。

ディスク3の13.56GBは回復領域で、作業用HDD側で先に削除しても構いませんが、今回はまとめてSSDにクローンしました。


作業用HDDからSSDへクローンする 作業用HDDからSSDへクローンする1


ソースとして「ディスク3」つまり、作業用HDD全体を指定します。チェックは「すべてのパーティション」に入ってなければなりません。

作業用HDDからSSDへクローンする 作業用HDDからSSDへクローンする2


ターゲットとして「ディスク4」つまり、換装先SSDを指定します。ここでは、7mm厚 TLC 120GBのSSDを使いました。「SSDに最適化」にチェックを入れます。


作業用HDDからSSDへクローンする 作業用HDDからSSDへクローンする3


設定が決まったら「実行ボタン」を押します。


作業用HDDからSSDへクローンする 作業用HDDからSSDへクローンする4


所要30分程度。



4. SSD上のデータを予約領域+OS領域(先頭の2つのパーティション)だけ残して、後方の他のパーティションを削除し、余った領域を活用するためにCドライブを拡張する。


SSD上の不要なパーティションを削除する。 SSD上の不要なパーティションを削除する。1

「ディスク4」がSSD(ドライブレターA)で、その後方の13.56のパーティションを削除する。



Cドライブを拡張する。 Cドライブを拡張する1

次いで、Cドライブ(ここでは、ドライブレターはAだが、実際はCドライブ)を最大限に拡張する。



Cドライブを拡張する。 Cドライブを拡張する2 Cドライブを拡張する。 Cドライブを拡張する3



Cドライブを拡張する。 Cドライブを拡張する4

これで、Cドライブを拡張して、SSDの領域を最大限に利用。



5. ノートPCの底面カバーを取り外して、内蔵HDDをSSDに換装し、SSDから起動させて動作確認。


東芝 dynabook B45/A HDD→SSD換装

東芝 dynabook B45/A HDD→SSD換装1

裏面です。使われているネジは2種類で、大半は短めのものですが、写真下部、バッテリー取り付け口の両端の2本ずつ、計4本だけ深めのネジになってます。この写真で白テープを貼っている箇所です。
東芝 Toshiba Satellite R35-M B35-R B45-A 共通 HDD→SSD換装(交換・外し方)の図で赤マルが付いている箇所です。



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東芝 dynabook B45/A HDD→SSD換装2

まず、バッテリーを取り外し、一通りネジを外したたら、最初に光学ドライブを取り外します。ネジが外れていれば、水平にスライドさせてゆっくりと引き抜くだけです。Hitachi-LG製のDVDマルチドライブでした。


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東芝 dynabook B45/A HDD→SSD換装3

バッテリー取り付け口の脇にある隙間にマイナスドライバ(できるだけ薄いもの)、または、使わなくなったクレカや各種会員カードなど刺し込んで、ゆっくりとカバーを開きます。傷を付けたくなかったら、マスキングテープなど貼っておけばいいでしょう。


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東芝 dynabook B45/A HDD→SSD換装4

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カバーを完全に外すとこのようになってます。見て分かるように、内部にはフレキケーブルが張り巡らせてありますので、カバーを外す際に隙間にドライバを刺し込み過ぎるとこれらを切断する危険があります。

ですので、ドライバを使うのは、最初、ある程度隙間を開けるだけにし、後は手袋をした上で、指の腹を使ってゆっくりと噛みあわせを外して行きます。

また、見てわかるようにメモリは4GBのものが1枚だけで、空きスロットがありますので、1枚だけ追加しての増設が可能です。



東芝 dynabook B45/A HDD→SSD換装

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最初、HDDを取り外そうとした際に、コネクタとの噛みあわせが結構硬く、どうしようか考えました。ケーブルと基板を繋ぐ根元が外れるならと思いましたが、それは難しそう。ですので、HDDに接続しているコネクタの両端の硬い部分を指で摘んで、ゆっくりと左右交互に引っ張りながら、決してあせらず、浮き上がらせるように外しました。


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東芝 dynabook B45/A HDD→SSD換装7


東芝 dynabook B45/A HDD→SSD換装

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その際、HDD本体のCPU側の端をHDD組み込みガイドに当てて斜めに浮かせ、軽く押さえつけながら、HDDが暴れないようにしました。とにかく、あせって外そうすると勢い余ってケーブルが切れてしまう危険があるので、ゆっくりと外すことです。最初はなかなか外れないように感じますが、左右交互に少しずつ引っ張れば、次第に緩んできます。


東芝 dynabook B45/A HDD→SSD換装

東芝 dynabook B45/A HDD→SSD換装9


HDDはネジで固定されるのではなく、ガイドの中にあるスポンジで圧着固定される形になってました。これなら9.5mm厚のSSDでも換装可能かもしれませんが、その場合はスポンジを削るなどしないと、ケーブルを圧迫して切断するリスクもあります。逆に7mm以下の厚さのSSDも2.5インチなら嵌りそうです。

東芝 dynabook B45/A HDD→SSD換装

東芝 dynabook B45/A HDD→SSD換装10


そして、換装するSSDにコネクタを接続し、ガイドに押し込みます。

最後に、ケーブル類をカバーの隙間に挟まないように戻してカバーを閉じ、ネジをしっかりと締めて換装作業は完了です。その後、起動確認します。うまく行かない場合は、OSインストールディスクや修復ディスクから起動させて、スタートアップ修復やスキャンディスクを掛けてみます。

以下の操作を実施。

1. コマンド・・・「sfc /scannow」
2. コマンド・・・「CHKDSK /C:」
3. コマンド・・・「bootrec /fixmbr」「bootrec /RebuildBcd 」「bootrec /fixboot」3つともコマンドプロンプトで入力して実行してみる。


東芝 dynabook B45/A HDD→SSD換装

東芝 dynabook B45/A HDD→SSD換装11


換装したSSDがBIOS画面にて認識されています。あとは、ウィンドウズ上で自動的にSSDのドライバがインストールされて、換装終了です。

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ディスクマークとWEIです。(Win7x64)

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