タフトに互換品のアクセサリを取り付ける

初稿 2023-09-30
説明写真 4. その他アクセサリ 追加 2023-12-23

Xグレードでリアワイパーを付けたい場合や駐車支援スマートパノラマパーキングパック( 9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ)など製造出荷段階でのみ装着可能なメーカーオプションは必要ならディーラーで注文するしかありませんが、それ以外のディーラーオプションで互換品があるものは半額以下で入手できますので、多少の労力を厭わないのであればDIYで装着できます。

(もちろん、泥除けフラップなど固定を間違うと安全性を損なうようなものは自信がなければ素直に頼んだ方がいいですが)


参考(2023年12月現在)

パノラマモニター対応カメラ フロントカメラ、サイドカメラ
ステアリングスイッチ(パノラマモニター用) 合計金額 ¥33,000

9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ(スマートパノラマパーキングパック付)
¥132,000

DIYの場合、自分が必要とするものを最低限の費用で賄えますし、それらが壊れたり古くなった際には再度自分で取り換えられるので、わざわざ時間と費用をかけてディーラーまで出向く必要もありません。

その他、アクセサリについては公式ページの タフト|オンライン見積り【ダイハツ】にて、右側に各種オプションが膨大に掲載されてますが、正直必要なものはフラップやナビなど限られてくると思います。装飾系のオプションは互換品でさえ高価なので見栄を張ると軽なのに250万円超えになります。

目次


1. フロアマット
2. ドアバイザー
3. カーオーディオ
4. その他アクセサリ

1. フロアマット


純正品マット
カーペットマット(高機能タイプ・グレー)(2WD用)(1台分・4枚セット)
合計金額 ¥26,026

こちらは楽天市場などで 「タフト フロアマット」で検索すれば4.000円前後で1式(前後左右4枚)のタフト専用の互換マットが購入できます。

※ 染料の匂いがきついので、車を注文契約したら納車前に購入して重曹をふりかけ天日干しして脱臭しておけばいいでしょう。数日もすれば匂いが抜けますので、重曹は掃除機で吸い取ってもよし、しばらくそのままでもいいです。

ただし、専用マットは運転席助手席共に奥行が寸足らずで、足先が防汚できないので、必要に応じてサイズ長めのフロアマットを追加して2重にして使えば防汚できます。
当方は、カットしやすい 6421-01BK ボンフォーム カーマット カットシェイプを設置しました。

6421-01BK ボンフォーム カーマット カットシェイプ(ヨドバシドットコム)
6421-01BK ボンフォーム カーマット カットシェイプ(楽天市場)

運転席側に何も加工せず設置するとアクセルペダルが最大に踏み込めず、マットに当たって途中で止まるので、ペダル下がフロアに当たる箇所だけ「6421-01BK カーマット」のカット(切れ目)を1ブロック(区画)カッターナイフで切り抜いて設置すればアクセルペダルの奥までカバーされ、防汚できます。
(作業時は下に段ボール紙など敷いて床に傷を入れないよう)

画像 6421-01BK

画像 テープなどで印をつけ、ブロックをくり抜く

マットを仮置きし、アクセルペダルが当たる箇所にマスキングテープなどで印をつけ、そのブロックをくり抜きます。

2. ドアバイザー


純正品 ワイドバイザー(ステンレスモール付)(1台分・4本セット)
合計金額 ¥30,052

こちらも楽天市場などで 「タフト ドアバイザー」で検索すれば7.000円前後で1式(前後左右4枚)のタフト専用のドアバイザーが購入できます。

注意点はバイザーだけでなく取付金具とナイロンリベット(8セット)が付属しているものを選びます。
ナイロンリベットは小さくて施工時に落としたら紛失しやすいので予備として、 キタコ ナイロンリベットなどを準備しておきます。

リベットのサイズは製品によって異なる場合もあるので、先にバイザーを購入してリベットのサイズ(穴あきピンとリベット本体のφと長さ)を計測してから製品を選択します。

当方は 【楽天市場】タフト TAFT LA900S LA910S 2020年6月 ドアバイザー4枚:Global Shoppingでしたが、ナイロンリベットは下記のものと互換性がありました。

キタコ 0900-005-01020 [ナイロンリベット 4X7/3PC](ヨドバシドットコム)
キタコ 0900-005-01020 [ナイロンリベット 4X7/3PC](Amazon)

取付については下記のサイトなど参考にすれいいでしょうが、固定金具とリベットの取付について補足しておきます。

※  ドアバイザー取り付け(ダイハツ タフト・LA900S/LA910S)by 烈弩 - みんカラ
ドアバイザーの取り付け(ダイハツ タフト・LA900S/LA910S)by ろうべい - みんカラ
【楽天市場】AZ製 ダイハツ タフト LA900S/LA910S スモーク 高品質 ドアバイザー 車種専用設計 4ピース 金具付き :アズーリプロデュース
バイザー取付図

要は、金具とバイザーを仮固定した後で穴あきピンを外側からバイザーの穴→金具の穴と通し、その後その穴に(バイザー外側から)リベット本体を打ち込み、先端を4方に裂かせて噛ませる手順です。

画像 パッキンとドア本体の金属の間に金具を挟む

窓ガラスを空けた状態でドア枠の内側上部からゴムパッキンを外し、パッキン固定溝のガイド(凸部)に金具根本のクリップ部を挿し、パッキンを戻して挟み込むことで固定されます。

用意するもの

・バイザー本体と固定金具、ナイロンリベット
・シリコンリムーバー(脱脂用途のパーツクリーナー)
・養生テープ、マスキングテープ
・ウェス(拭き取り用のタオル・布)とゴム手袋、ナイロン手袋

手順

1. 車の窓ガラスを空け、金具を固定する付近のゴムパッキンを外す

2. バイザー取付先の窓枠をシリコーンリムーバースプレーで脱脂する。
(手荒れするのでナイロン手袋をして作業する。直接車体に噴霧するとゴムパッキンに悪影響を及ぼすのでウェスに染み込ませて窓枠の接地部の塗装のみを拭く)

エーゼット Y017 [シリコーンリムーバースプレー 420ml]
SOFT99 ソフトキューキュー09209 [99工房 シリコンオフ チビ缶 150ml]

3. フロントは前方側の窓枠のカーブとバイザーの湾曲部が無理なく接し、かつバイザーの横方向が水平に窓枠の金属部に接する位置を探る。リアは水平が保て、前後が浮かない場所を探る。
(注;純正品の取付事例の写真を見れば分かるが、タフトの場合、窓枠の位置・形状により前後のバイザーの水平が揃わないが施工ミスではない。)

4. 位置が決まったら、バイザーを養生テープで仮固定。次いで、バイザーに各2カ所ある穴の位置が分かるように窓枠またはルーフにマスキングテープなどで印を付ける。一旦、バイザーを外して車のシートなど脇に置く。

5. マスキングテープの位置に合わせて、窓枠のパッキン固定溝のガイド(山)に金具を挟み、下からパッキンで押さえる。

画像 バイザーの穴と金具の穴の上端が揃うように

6. (寒い時期はドライヤーで両面テープを温めてから)両面テープカバーの端を2cmほど剥がしておく。バイザーの穴と金具の穴の上端が揃うように金具の位置を調整して、バイザーを養生テープで仮固定。

7. ナイロンリベットの穴あきピンをバイザー外側の穴から金具の穴に通す。その穴に外側からナイロンリベット本体を差し込み、グッと押し込むと金具の穴を抜けたところでリベット先端が4つに裂けて固定される。ゴムキャップがあればバイザー内側に飛び出したリベット先端に取り付けて完成。


画像 穴あきピンをバイザー外側の穴から金具の穴に通す。


画像 ピン穴にナイロンリベット本体を差し込む


画像 バイザー内側に飛び出したリベット先端

画像 バイザー内側に飛び出したリベット先端2

8. 隙間から両面テープカバーを引っ張り抜きながら剥がしてバイザーを両面テープで固定する。取付後、上から指の腹でグッと圧着させる。


3. カーオーディオ


近所での買い物や通勤など一定ルートしか運転しない場合ナビは不要ですが、何も付けないとDINボックス2段重ねで空洞になりますので、カーショップで一番安かったカーオーディオを取り付けました。
タフトの場合、ワイドDIN2段分のスペースとなり、7-9インチ程度のディスプレイを取り付けるか、1DINのカーオーディオ+1DINボックスとなります。

基礎知識

DIN規格とかブラケット、オーディオ・カプラー、オーディオハーネスについては下記にて。
【DIYの基本】オーディオ/ナビ 取り付けの基礎知識 | CAR-LOG

準備するもの

カーオーディオ本体、付属品=ハーネス(カプラ付)、ネジ(ブラケット固定用)
エーモン・オーディオハーネス [2202](トヨタ・ダイハツ車用)
ブラケット(ダイハツタフト用純正部品 08606-K2035)、付属ネジ(台座への固定用)
ラジオパネル(ダイハツタフト用純正部品 86221-B5010)
DINボックス(VPD1)、付属ネジ

用具類
パネルはがし、ゴムグリップ付き軍手、10mmスパナ、プラスドライバ、養生テープ、新聞紙

オーディオハーネス、ブラケット、ラジオパネルなどがセットになったパッケージ商品( エーモン/[D2556]オーディオ・ナビゲーション取付キット(ダイハツ タフト用))もありますが、オーディオだけの場合「車速配線カプラー」は不要ですし、個別に買った方が(手間はかかりますが)1.000円以上安くなりますので、上記商品を使いました。

ヨドバシ.com -エーモン工業 amon 2202 [オーディオハーネス トヨタ ダイハツ車用]
ヨドバシ.com - ヤック YAC VP-D1 [DINBOX フリータイプ]
ヨドバシ.com - ヤック YAC VP-D11 [DIN BOX フリータイプ フタ付]

タフトの場合「ワイドDIN」で通常のDIN規格の製品(ほとんどの汎用社外品)を取り付けると隙間が空くので「ラジオパネル」の取付は必須です。
ギボシ端子セットも予備で買いましたが、 U330MS|1DIN カーオーディオ|ケンウッドの場合、U330付属カプラとエーモン・オーディオハーネス [2202]が直接接続できたので不要でした。


セットアップ

1. 準備

室内でできる作業を済ませます。

1-1. オーディオ本体とDINボックスをラジオパネルで束ねブラケットに固定する。

ブラケットにも上下左右あるので、操作パネルを外したオーディオ本体の正面とDINボックスの端が合わさるように、それぞれに付属のネジで固定。使ったのはM5・トラスネジ。DINボックスには複数のネジ穴があるが、オーディオ本体と整合するのは1か所なので自ずと位置は決まるはず。

画像 本体とDINボックスをブラケットで固定する1

画像 本体とDINボックスをブラケットで固定する2

写真は「オーディオ本体とDINボックスを重ね、ラジオパネルで束ね、ネジでまとめてブラケットに取り付けている状態。ブラケットごと車側の台座に取り付ける。

1-2. オーディオに付属の「カプラ付ハーネス」と「エーモン・オーディオハーネス [2202]」をエボシで接続する。

画像 付属「カプラ付ハーネス」と「エーモン・オーディオハーネス [2202]」を接続する1

画像 付属「カプラ付ハーネス」と「エーモン・オーディオハーネス [2202]」を接続する2

基本的に同じ色のケーブルのオスとメスを奥までカチッとしっかり差し込むだけだがPowerとかACC(アクセサリ)とか書かれたタグが貼られているので、それを確認しながら一つひとつ組み合わせる。

上が10PINハーネスで、電源、ACC、前部スピーカー(左右)、アンテナコントロール、下が6PINハーネスで後部スピーカー(左右)。
ハーネスのカプラを車側のカプラと接続するだけなので、ここでの組み合わせさえ間違えなければ簡単に取り付けられる。

U330MSの場合、エーモン・ハーネス側のパワー(電源)とアクセサリのサブ電源、およびイルミネーション(橙)は使わない。サブ電源は電源を複数機器に延長する場合に使う。

掲載写真では青色の「アンテナコントロール(アンテナブースター電源)」が接続されてないが、この状態だとFMラジオだけしか聞けない。
AMラジオを聴くには「アンテナブースター電源」が必要なので、AMラジオも聞く場合、青色の「アンテナコントロール」端子どうしも接続しておく。

1-3. ハーネスに付属のアース(黒い線)の先をブラケットにネジで取り付ける。

画像 アース(黒い線)をブラケットにネジで取り付け

オーディオ本体の付属品およびエーモンのハーネス、それぞれから分かれているアース線ともに金属部に固定する。


2. 車への取付

万全を期すなら取説にあるようにバッテリのマイナス端子を事前に外しておく。

当方はハーネスやアースを事前に接続しておいたので、工程の最後に10PINカプラを接続することで安全に取り付けられると判断してバッテリはそのままにしておいた。
むき出しの配線がある場合や高価なナビを取り付ける場合はマイナス端子を外しておいた方が無難である。


2-0. 事前にパネル回りを養生テープや新聞紙などで保護する

スパナやドライバ、パネルはがしを使う際、誤ってダッシュボードやパネル回りに傷を付けないよう、新聞紙と養生テープで保護しておく。

画像 台座の固定ネジを外す

車側の台座に1個だけネジが取り付けられているので、隙間に落とさないように新聞紙などを下に敷いて外して保管しておく。
ネジを抜く瞬間が危ないので、ガムテープをヘッドに貼り付けたりして持ち上げる。


2-1. タフト側のセンターパネル・アッパーカバー 取外し

ダイハツ タフト(R2/6〜現在) カーナビ・カーAV取付方法
タフト|ナビ取り付け・車速・ヒューズ電源・パネル取り外し | ナビドラレコ取付け説明書

上記サイトなど参考に、軍手をして、パネルはがしを使ってパネル類をゆっくりと取り外す。センターパネルは水平に手前に、アッパーカバーは上方向に留め具を1か所ずつゆっくりと持ち上げる。


2-2. 配線の確認と引き出し

画像 アンテナ線は手前左側に固定されている

アンテナ線の先端ジャック(端子)は手前左側に固定されているので、引く抜く。

画像 10PINと6PINカプラは離して手前に引き出す

画像 アンテナケーブル、 10PINと6PINカプラを手前に引き出す

10PINと6PINカプラはテープでまとめてあるので、取付作業しやすいよう切り離して手前に引き出しておく。
(手前の24PINはバックカメラ、車速・リバース(バック)信号、ステアリングスイッチ情報用なので今回は使わない)


2-3. 各ハーネスを順を追って接続する

2-3-1. オーディオ本体とハーネス(事前に組み合わせた付属とエーモンハーネス)の接続
カーオーディオ本体背面のコネクタに付属ハーネスのカプラを差し込む。

2-3-2. オーディオ本体のジャックに車側のアンテナケーブルを接続
オーディオ本体背面右下にアンテナケーブル用の差込ジャック(メスのソケット)があるので、そこに車側からのアンテナケーブルの端子をしっかり差し込む。

画像 オーディオ本体のジャックに車側のアンテナケーブルを接続

2-3-3. エーモンハーネスの10PIN・6PINカプラを車側の10PIN・6PINに差し込む
順序としては、6PIN(後部スピーカー)を先に接続し、ゴム手袋をして絶縁状態を確認して10PINを最後に接続する。

画像 ハーネスの10PIN・6PINカプラを車側の10PIN・6PINに差し込む

夏場の高温対策として、アッパーカバーにケーブル類が接触しないよう、ケーブルの束を結束バンドで「ゆったりと」緩くまとめておく。まとめることで内部の通気も良くなる。

3. 台座に仮置きしてオーディオの動作確認をする

画像 台座に仮置き

ネジで台座に固定し、パネルやカバーを戻してから不具合が見つかると手間ですので、仕上げ前にエンジンスタートボタンをACCとしてラジオやUSB再生の動作確認をします。
当方は青の「アンテナコントロール」線を繋ぎ忘れたのでAMラジオの音が出なくて、再度接続について調べることになり、パネルを外してから取り付ける事態になりました。

4. 仕上げ(ネジで台座に固定し、パネル・カバーを戻す)

先に書いたように、ネジを隙間に落とさないように気を付ける(固定時はシートは敷けないので、ネジとドライバを養生テープで一巻きして仮固定し、両手を使って固定する)。右下の1個のネジは車に付属で、あとの3か所はブラケットに付属しているものを使う。ほどほどのトルクで締めて、カバーをはめて完成。
画像 設置完成

ラジオの周波数や時計・カレンダー、音質、DIMMER、明るさなど設定して終わり。




4. その他アクセサリ


4-1. 後付けルームミラー

純正 交換タイプ・ルームミラー(鏡面防眩タイプ) 定価¥5,016

互換品は1.000円前後で広角・防眩のものを取り付けるのがお勧めです。

ただ、軽なので運転席と助手席それぞれのサンバイザーを上げ下げすると幅240mmの製品だとギリギリになります。
何も調べず軽対応の「カーメイト M8 3000Rパーフェクトミラー240mm クローム鏡」を買いましたが、結構ギリです。
助手席を使わないなら、助手席側(左寄り)にミラーの取り付け位置をずらせばいいのですが、人が座るならミラー位置の調整がシビアになります。

運転者が複数いる場合、さらに調整が大変なので、その場合230mm幅の製品を使えばいいでしょう。

槌屋ヤック株式会社 HYBRID5000SRミラー 高反射 230×70
槌屋ヤック株式会社 HYBRID5000Rミラー 230 カーボン BK
槌屋ヤック株式会社 HYBRID5000SRミラー クローム 230×70


4-2. スタートボタンカバー

ボタン位置が分かりやすいよう、また爪で傷が付かない保護の意味で「スタートボタンカバー」を付ける場合、500円前後の製品より、やはり純正品がいいです。
互換品で問題ない場合がほとんどですが、こればかりは純正品でないと夜間のLED発光部が遮断されるので機能的に使いづらくなるからです。

純正品は赤と青の2色なのが残念ですが、互換品は上部のLEDのみ透過して光が出ますが、純正品は全体が透過するので夜間の視認性に優れてます。
ダイハツ純正アクセサリー ※貼付タイプ 定価¥1,826  TAFT 08161-K2002・K2003

ダイハツ純正 スタートボタンカバー 08161-K2002・K2003


4-3. ゴミ箱

これは1.000円くらいから車載用がありますが、ダイソーの「蓋付ゴミ箱(スクエア3L)」製品番号T019 ゴミ箱36

などを運転席と助手席の隙間にスポンジ保護材で包んで置いてます。

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